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決勝戦の動画コチラ

コマ大戦
美濃和紙あかりアート展
美濃市観光協会

第2回全日本製造業コマ大戦優勝までの流れ

出会い

筆者 山田 健 (一部、弊社の主任、杉山の文章が入っております)

 

コマ大戦との出会いは、新聞記事の広告でした。

ひとめ見て、「これに参加したい!」と思い、直ぐに大会事務局へ問い合わせたら

「今大会は終了しました。次回大会は未定です」と言われ、肩を落としました。

翌年の2012年9月に広告の掲載がされ、参加を決意したのですが、名古屋場所の募集チーム数は16社!

しかも受け付け順!凄まじい倍率と思い、申し込み当日の受付時間5分前からファックスをスタンバイして

名古屋場所

日付が変わったと同時にFAX!

もし送信されてなかったら…と思い念の為再度FAXしました。そのかいあって、エントリー1番乗りは我等『チームシオン』でした。後になってわかった事ですが、この熱意は大会事務局にかなり印象強く伝わっていたとの事でした。 

 

社内予選とG2用の試作品コマ

第一回社内予選
第一回社内予選の様子

エントリーが決まった20129月に、2回のコマ大戦社内予選を行いました。通常業務が終了した定時後に、社員1人1人が考えた『コマ』を製作し予選に参加しました。ちなみに、女性社員には『コマ』のアイデア考えてもらい、それを私が製作して予選に参加してもらうと同時に、彼女には社内予選に必要な準備をやってもらいました。

とにかく、社員全員が関わり合うイベント的なところから、楽しくもあり、やり甲斐もあるものにしていきたいと思っていました。そして、その先に『名古屋場所優勝』という目標を掲げたのです!

社内予選 土俵とチーム名
社内予選 土俵とチーム名
第一回対決のようす
第一回 社内予選のようす

第1回大会 第1回社内予選大会 優勝はチームスギちゃん優勝はチームスギちゃん
第1回社内予選大会 優勝スギちゃん 2位めめちゃん
第2回社内予選大会 優勝はチームうえのっち
第2回社内予選大会 優勝うえのっち 2位智蘊

試作品写真
試作品写真

G2用試作品コマ (杉山)

 

コマは先端 すなわち接地面が命

ここを如何に仕上げるか これが大きな課題でした

削りだしではどうしても滑らかさが出ない

少々磨いただけでは回転時間が伸びない

磨いた球を後から取り付けると同軸度が出しにくい

以上の問題を解決するため ボールペン先端の構造体そのものを活用することを思いつきました。

以降 ボールペンの選定のための研究が重ねられ最も最適だったZ社の1,6ミリを採用した。


テレビ取材

テレビ局取材
テレビ局取材

10月に入ると、コマ大戦の開催事務局より『シオンさんにテレビの取材を受けてもらいたい』という連絡が入りました。

選ばれた理由は、『エントリー1番乗りで、FAXを2回も送ってくるくらいやる気がある会社だから、是非!』とのことでした。まさかと思いましたが、断る理由もなく、いい宣伝にもなるし、社員も私自身もいいモチベーションになるだろうと思い、テレビ取材を受けることにしました。

 

コマ大戦G2東海地区予選名古屋場所参戦と本番用コマ

2回の社内予選と投げ手を決める予選をやった結果、本番用のコマが出来上がり、投げ手は社長の私に決まりました。

名古屋場所の本番用コマ (杉山)

 

本番用の強いコマには比重の重いタングステン合金を採用する事になっていたのですが

重いがゆえに 摩擦が増し思うように回転時間が伸びませんでした。

とうとう 大会前日になってしまい 追い詰められましたがそこで閃いたことが コマの中心付近に沢山の小さな穴をあけることです。

それには重心を下げられるとともに、外側に重量配分され回転の安定度が増す効果認められました。

試合前
試合前

1110日(土)コマ大戦G2東海地区予選名古屋場所当日!

実は、私たち「チームシオン」は、10時まで会社で仕事をしておりました。それからコマ大戦に行こうという感覚というか、仕事が込んでいて少しでもやっておきたかった。というのが本音でしょうか。

そして、私自身は初めての参加で緊張してるのと、投げ手になったプレッシャーやら何やらで、昼ご飯ものどを通らず、水分だけをとって試合にのぞみました。

(以前 私は剣道をやっていて1対1の試合には慣れているはずなのですがこの時の緊張は今迄に経験したことのない過去最高のものでした)

 

コマ大戦開始(名古屋場所)

名古屋場所のコマ
名古屋場所のコマ

名古屋場所に参加したチームは、結局エントリーが多く、急遽『23チーム』に増えていて、それだけこのコマ大戦の反響の大きいことがわかりました。

受付を済まし、試合の順番を決めると『チームシオン』はシード枠に決まり、2回戦目からの試合となりました。

私たちは、初戦、3回戦と順調に勝ち進み『準決勝』へ、相手は『愛知ブランド』投げ手は女性で左利きで逆回転、コマの周りにゴムのリングが巻いてあり、こちらの回転力を利用し対戦相手が制止するまでは止まらず、最後の粘りで勝利するコマで、苦戦を強いられる試合となりましたが、シーソーゲームを制し勝利する事ができました。

(この時は 何度破壊してもよみがえってくるターミネーターと戦っているようなすごい恐怖感を感じました)

 

この時の勝利は、本当に心の底から『優勝』したい。と私も社員も思った瞬間でもありました。しかし『決勝戦』では、愛知のクリタテクノさんに、1勝も出来ず負けてしまい、あっけなさと、悔しさ、そしてもっと研究したい、もっと強いコマを作りたいという気持ちになりました。この大会で『準優勝』できたとともに、全国大会の切符も手に入れたので、この時の悔しさを胸に全国大会では東海地区の代表としての恥ずかしくないコマを製作する!決勝で『クリタテクノさん』と戦いリベンジし『優勝』する!とみんなで話し合いました。

土俵
土俵
決勝!
決勝!

準優勝インタビューのようす
準優勝インタビューのようす
準優勝!
準優勝!

2013年社内予選とG1用試作品コマ

2013年社内予選大会
2013年社内予選大会

2013年仕事始めの15日、各自お正月休み中に考えてきたコマを製作し、新年会の会場でコマ大戦社内予選を開きました。

この時のコマは、『名古屋場所』の時の社内予選のコマとは全くちがうバラエティに富んだ作品ばかりで、名古屋場所に社員全員で行った成果が出たと思いました。

コマ大戦の会場の雰囲気、他社のコマを実際に見れたこと、メディアの多さ、勝った時の喜び、など色々経験できたことが、社員の創造力をかきたてたと思います。

ベアリングを組み込んだもの・異素材の組み合わせ・コマを囲ってまわす工夫・三角ゴマ・

六角ゴマ・・etc いくつかのコマを考え製作し、それを発表する場がある喜び。

そして、それらをひとつずつ試し、これだ!というものにつながり、そのコマを極限まで窮めた結果『Zion』が出来上がることになったのです。

対戦中
対戦中
2013年社内大戦トーナメント表
2013年社内大戦トーナメント表 上野さん強いです。

全国大会に8
全国大会にむけて

G1用試作品コマ (杉山)

 

このときテーマにしていたのは、「ダントツに重いコマを作る」でした。

しかし! 東海予選の時もそうでしたが、重くすると回転時間が極端に落ちます。

また、指で回す競技の為 指先にかなりの負担がかかるという事でした

この時点でのコマの重さは80グラム 予選会の2倍の重さ

こんな事を念頭に置きながら コマづくりをさらに進めました。

苦難とコマの完成

大会3日前のようす
大会3日前のようす

 社内予選後・・社員3名がインフルエンザにかかり、年末から体調を崩して療養中の社員を含めて4名がいないという事態になりました。緊急事態!ですよ。

『コマ』どころか通常業務がこなせない!

2名の社員と社長の私だけで、出来ることはやりましたが、普段通りのキャパが確保できず、できない仕事を請けるわけにもいかず、お断りする始末。 

お客様に大変なご迷惑をおかけすることになりました。

こんな時、普通は『コマ』やめますよね。

でも、うちは仕事を出来る限りこなしつつ、同時に『コマ』も(こちらも出来る限りでしたが)やることを選びました。

社員にはしっかりインフルエンザを治してもらい、その後ほかのウイルスにも感染しないようにウイルス対策(空間除菌グッズの取り入れ)をし、体調を管理しながら仕事を挽回する。『コマ』もデータを取りながら、一番いい形・重さ・回転時間をのばす工夫・相手を止める秘策と、やり残すことがないように突きつめて徹底的にやる。

ここで手を抜くと、仕事にも悪い影響がでるような気がしました。最後は私と主任で仕上げに取り掛かりました。全国大会前日、社員全員が帰った深夜、今回の『優勝の決め手』となった『人肌ゲル』をうまく塗る方法を最後の最後まで考え…結果『付箋紙』を数枚重ねて塗った具合が、一番完成度が高かったのでコレでいく!と決め完成したのが『チームシオン』のコマ『Zion』です。

 

*軸は私の体調やコンディションにより変更ができるよう、何パターンか持って行って、会場で取り付けることにしました。

優勝コマ『ZION』
優勝コマ『ZION』

全国大会用コマ (杉山)

 

最終的な重さは61グラム

回転力を高めるために中心付近に沢山の小さな穴を開けました。(深さは予選時の1,5倍の10ミリ)

重いコマを回すのに最適な最も力を伝えやすい軸の太さ そこに掘り込む滑り止めの形状(投げた後の手離れもよくないといけません)はかなり試行錯誤しました。

通常は ローレットという比較的加工のしやすい方法を採用するのですが 力のかかる方向 投げやすさ 手離れの良さを考慮してオリジナルの加工プログラムを作り 高速ミーリングにて削りだしました。

コマ大戦G1全国大会

パシフィコ横浜
パシフィコ横浜

2013年27日、全国大会が行われるパシフィコ横浜に、社員全員で向かいました。

実は、この日!年に1度の社員旅行も兼ねており、観光気分で横浜に乗り込みました。会場に着く前に『カップヌードルミュージアム』でマイカップヌードルなんて作ってましたから(笑)とにかく、全国大会を楽しもう!!を合言葉に会場に向かいました。そして、今出来ることはすべてやった、自信を持って『チームシオン』らしく頑張ろうと試合に臨みました。

試合前の集中!
試合前の集中!

1回戦目からコマに塗った『人肌ゲル』の効果がでて、会場からも『どうしてシオンさんのコマと接触した瞬間から、急速に回転か落ちるんだ?』の声が聞こえ、私も社員の顔も、してやったりの表情を隠すのに苦労しました。勝つたびに歓声を上げハイタッチ♪団結こそが『チームシオン』投げ手は私ですが、見守ってくれている社員の存在は本当に心強かったですね。

由紀精密さんとの戦い!
由紀精密さんとの戦い!

その後も、順調に勝ち進み、準決勝は前回王者の『由紀精密さん』との対決でした。

土俵にひっかかりケンカしないでまわる軽量コマとの試合は、こちらからケンカをふっかけるしかなく、ここでも『人肌ゲル』の効果が現れたとおもいます。

 

優勝が決まった瞬間!
優勝が決まった瞬間!

そして、『猫パンチ2号』SWCN信州との決勝戦!

私たち以外のほとんどの人が『SWCN有利』と予想していたと思います。

相手は“メカ”ですから!メカvs 通常コマの戦い。

普通は“メカ”の圧勝。でも私たちには、自信がありました。社員全員が知恵を出して今出せる全てを形にして、やりつくした結果出来上がったコマでしたし、メンタル的にも常に『優勝するイメージ』以外に考えないできましたから。

個人的には、61gのコマを回す為に筋力トレーニングを積んできましたし、あとは冷静にやるだけでした。

この決勝戦!一進一退を繰り返すシーソーゲームでした。実況も会場も盛り上がっていたそうですが、実は途中から集中しすぎて『トランス状態』に陥っていました。『優勝』が決まった瞬間も、社員が駆け寄ってくるまで、わからなかったですよ。それにしても、うちのコマは打たれ強かったですね、ホントに(笑)

61gのコマは、正直回すのには重く、苦労しましたが妥協しなくて良かったです。

優勝の挨拶
優勝の挨拶
優勝の戦利品
優勝の戦利品

全日本製造業コマ大戦優勝
全日本製造業コマ大戦優勝表彰状
優勝の記念品など
優勝の記念品など

全日本製造業コマ大戦優勝
全日本製造業コマ大戦優勝

コマ大戦全国大会出場ににむけて、社員だけでなく色んな方に知恵を頂きました。

その方々や、応援のエールを送ってくださった方々を含め、全てが今回の優勝を引き寄せてくださいました。その方々も含めて『チームシオン』だと思っております。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

■優勝したコマのレプリカの販売を皮切りに、金属削り出し商品の販売を始めました。

 

精密から親密へ “心地よい隣人” をテーマにしたプロダクトブランド「NEIGHBOR&CRAFTSMAN」は、人生を共に過ごす心地よい隣人のような存在を目指し、さりげない心地よさを大切にデザインされています。

まるで時が止まったかのように静かに長く回る金属製のコマや、優雅な舞踏姿をイメージしたベアリングコマ。スーッと心地よく閉まる密閉容器の茶筒。蕾が花に成長するさまをイメージした上品なフォルムのお香立て、壺の様な形の小さなかわいい一輪挿しがございます。

 

「探究」と「対話」をテーマとした、独自の金属インクペンを中心とする筆記具ブランド「DRILLOG」は、筆記具のもつ普遍的な魅力と可能性を探究し、豊かな対話を生むプロダクトづくりを目指しています。DRILLOGの金属製つけペンは、ガラスペンや万年筆とは違う書き心地のつけペンです。独自開発し親水性を高めた耐酸性ステンレスのペン先はインク保持力も高く滑らかな筆感。インクは水で落ちお手入れも簡単です。字幅は0.5mmと0.8mmの2種類、ペン軸は鮮やかなカラーのものやシンプルでスタイリッシュなデザインのものが8種類あります。つけペン好きにおすすめの筆記具です。

 

「SHION」は、仕事で培った技術を生かし、「デザイン、図面、加工まで」職人たち自ら手がけたオリジナル商品です。第一弾商品はチタン材削り出しの「スマホスタンドスピーカー」です。近い将来…みなさんのご意見を反映できる商品も出て来るかも?しれません。乞うご期待!

 

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